AI活用、業務の属人化解消で「やりがい」を増やす部品メーカーが生み出した製造業DXクラウドソフト「SellBOT（セルボット）」

売上アップにも貢献！図面と見積りの課題をAIで解決

　「見積りできる人がいない。担当者によって価格がバラつく…」 「過去実績があるはずなのに、図面が見つからない…」 「サプライヤーとの毎度のやり取りが面倒…」そんな課題はないだろうか。受注加工で多品種を扱う部品加工メーカーでは、どうしても見積り作業が多くなってしまう。業務として必要不可欠であり、売り上げを確保するためには重要な業務ではあるが、ルーティン化してしまいやりがいを感じることができなくなってはいないだろうか。

　株式会社REVOX(レボックス)が提供する製造業DXクラウドソフトウェア「SellBOT（セルボット）」は、AIとEDI機能で、見積り・受注・調達・設計業務のDX化に貢献する。見積り回答が格段に早くなった上に価格のバラつきがなくなり、結果として売上アップに繋がったという実績もある。また、EDI機能を搭載していることで、これまで電話、メールやFAXに分散していたやり取りをソフトウェア上に集約できる。パートナー企業も含めて展開していくことで、より業務のスマート化を推進できるというわけだ。

　類似図面検索機能は２D図面の図形だけでなく、AIが品番や注記などのテキストも全て読み取り、企業の財産とも言うべき図面を自動でデータベース化する。現状では２D図面の読み取りが主だが、今後は利便性の更なる向上にむけて３D対応の開発を進める予定だ。こうした機能は、導入のデータの落とし込みがボトルネックとなるが、同社はSellBOT導入企業の伴走支援も行っている。こうした現場のお困りごと、要望に応えることができるのも、グループ内に加工現場を持っており、実務でSellBOTを活用していることが大きい。グループ会社である株式会社プラポートはプラスチック部品の精密加工メーカーであり、SellBOTを活用して見積りの迅速な解答、超短納期に対応している。開発や導入支援を行うスタッフも製造現場を経験しており、現場の課題やニーズ、実務を理解していることも同社の強みだ。価格には正解というものはない。だからこそ自社工場での実績をもとに、まずは自社専用のソフトウェアを作り上げてAIに蓄積・追加学習させることで、顧客ごとに納得感のある価格をつくっていく。

DX化で「やりがいのある仕事」に集中できる環境づくりを

　2024年5月から大手総合商社である丸紅株式会社との資本提携パートナーに選ばれたのも、充実の機能と実績、そして価格とのバランスが優れているためだ。現在の仕事のやり方では、仕事量に対して人手をかけすぎている。SellBOTは部品メーカーをコアターゲットとしているが、より上流工程である、セットメーカーの調達業務もやはり属人化が課題となっていることから、より機能を充実させ、セットメーカーへも広げていきたい考えだ。それでは人手不足が懸念されるこれからの製造業で戦っていくことは難しい。代表取締役　宮季高正氏は語る。「お客様とコミュニケーションを取ってニーズをくみ取り、何をすべきか考えて価値を創造することがやりがいにつながると考えています。人でなくてはできないことに集中してほしい。徐々に課題感を持って取り組んでいる現場も増えてきたと感じます」。株式会社REVOXの使命は、日本の中小製造業をホワイトな会社にすることだ。