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「レーザー加工のコンビニ」―新体制・新工場で100年を目指す

「レーザー加工のコンビニ」―新体制・新工場で100年を目指す

株式会社インスメタル(千葉県浦安市)

掲載企業株式会社インスメタル

主要3品目
  • レーザー加工(CO2 /ファイバー/ YAG / DDL)

  • 3 次元レーザー(非鉄形鋼切断可)

  • 精密板金/製缶加工

従業員数

135 人

年間売上高
32.8 億円

 株式会社インスメタルが業界に先駆けてレーザー切断機を導入したのはおよそ40年前。レーザーがどんなものか世の中にはまだ知られていないところからのスタートだった。しかし時代はバブル景気。意匠を凝らした建築物が数多く建てられ、レーザーは複雑な形状を切り出せることから、モニュメントなどに活用が広がったという。こうして蓄積された技術力には定評があり、今でも難しいものや工程が複雑なもの、納期が短いものなどは同社に声がかかる。レーザーと匠の技術を複合させたブライト切断技術など、幅広い加工方法が提案できることも同社の強みだ。特殊な製品は一点物も多くロットも小さいが、その分定価で販売できるメリットもある。同社では市場での材料不足という状況においても、常に材料の在庫を切らすことがない。それは材料メーカーからの強い信頼があるためだ。

「端材は一切出さない」。代表取締役社長の福井英人氏はそう言い切る。在庫管理や板取りは現場のオペレータは一切行わず、専門の部署で管理している。さらに、「一度載せた材料は使い切るまでパレットから下ろさない」という。材料を載せ替えたり、端材の品質管理はロスになる。「下さなければ端材ではない」― この発想の転換は、リーマンショックの際に受注が落ち込んでしまったときの失敗から生まれたアイデアだという。

 2023年10月に60周年記念事業として千葉市土気緑の森工業団地に新工場を設立。コロナ禍で時間に余裕ができた時に、社長である福井氏自らが探し出した土地だ。これまで近隣に点在していた3拠点を1カ所にまとめたことで、コストや従業員の労力を削減。同社は大きな鉄板を扱うことから、安全性に配慮し広いスペースや導線を確保。さらに地震などの災害時のリスク分散という目的もある。同社の本社は千葉県浦安にあり、東日本大震災の際に液状化現象で被害を受けた経験があるためだ。データもクラウドで管理を行い、有事であっても客先の仕事を止めないための準備をしているとのこと。

 2023年12月には、FUKUI GROUPを発足し、協業できる会社と戦略的パートナーシップ契約を締結。この先待ち受けるさまざまなリスクに対抗するために、1社だけではなく総合力で対応していく。福井氏は板金業の未来について、このように語る。「今、東京で再開発も計画通り進んでおり、リニア新幹線、半導体工場、新エネルギー関係など板金はこれからも必要とされているので、設備投資も出来る。板金業はこの先も暗くないと前向きにとらえています」。危機の中にあっても、常に学びを得てプラスに変える。誠実なものづくりを続けてきたからこそ今がある。インスメタルは、100年を目指しさらに発展していく。

掲載会社情報

株式会社インスメタル

株式会社インスメタル

所在地
〒 279-0025 千葉県浦安市鉄鋼通り 1-7-1
TEL
047-355-6511
FAX
047-355-6516

製品情報

  • 板厚40mmのレーザ切断加工品

  • 大型ファイバーレーザ切断機(小池酸素工業製 FIBERTEX-18 Zero:18Kwファイバーレーザ )の導入

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