徹底した情報更新による、人材育成とWEBマーケティング

WEB情報更新が社内コミュニケーションを促進

　株式会社中田製作所は大阪府八尾市に拠点を置き、アルミ精密部品の切削加工や超微細加工技術開発を行う。創業以来、高精度の多品種少量生産を得意とし、1個からの注文や短納期対応を同社の強みとしている。2020年2月にベトナムにNAKATA MICROTECHNOLOGYを、2022年8月にはロボットによる24時間稼働の量産専門工場「ホワイトベース」を新設した。WEBマーケティングにも力を入れており、NCネットワークが運営するエミダスのアクセスランキングにて6年連続1位受賞。技術製品情報を1600点以上登録している。エミダスに登録したのは2001年。新規受注拡大を目的に、自社サイト・動画の制作に続き2005年にエミダス・プロを導入した。当初は社長自らがエミダスの更新を行っていたが、2014年より社員による更新がスタート。毎日楽しく更新できるようブログ形式で書いた。

　現在、同社にとってエミダスの更新は新入社員の教育材料となっている。入社３か月後から担当し、確立したマニュアルやフォーマットを利用して現在は経営企画チームが3名体制で運用している。質の高い記事を作成するためには、現場の協力が必要不可欠だ。エミダス担当者は、製品加工者から具体的に製品詳細を教えてもらい、良質な記事の作成に成功している。今では社員同士の協力体制が自然と形成されており、「この製品、作るの難しかったから写真撮って！」「この加工方法、珍しいから記事にどうかな？」など現場の方から声をかけられることも。エミダスを介して女性社員が現場の技術に興味を持つようになり、社内の活性化にも繋がっている。

若手社員の育成・成長の機会に

　エミダスへの登録業務は、製品知識の向上、文章構成力、写真撮影技術など様々な面でスキルアップが見込める。更に社長や各部署のリーダー、歴代の先輩方がアドバイスや添削をしてくれる貴重な機会でもある。また「どんなことにおいてもとりあえずやってみよう！」の精神が身につき成長を実感できた。自分の作成した記事がきっかけで問い合わせが来て、案件を受注した際には、この上ない達成感がある。また、エミダス担当者はアクセスランキング1位を獲った翌年は、ＮＣネットワーク主催の大規模交流会「エミダスだよ！全員集合!!」へ参加ができる。他社の様々な方々と繋がれるきっかけにもなっているのだ。

　20年以上もの間、1日1更新がノルマだ。エミダスを通じて平均5～6件/日の新規問い合わせがあり、3～5件/月が受注につながる。「恵まれた環境で仕事をさせてもらえているのはエミダスのおかげだ。これほど声をかけてもらえて、仕事を選ぶことができる強い営業はない」と社長。また、「更新を続けることさえできればこれほど心強い営業ツールはない」とも言う。今後も楽しみつつエミダスを更新して、自社の発展とエミダス担当者の成長に期待したい。