業界特集
株式会社長谷川機械製作所
掲載企業株式会社長谷川機械製作所
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主要3品目
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小型NC旋盤
小型マシニングセンタ
各種専用機
小さくてもここまでできる、がさらに拡大中
マシニングセンタへ旋削機能追加、加工サイズ拡大など機能が充実
スモールからコンパクトへ――株式会社長谷川機械製作所が打ち出すのは、小ささだけに止まらない価値の創出だ。工場の自動化に伴い、モノ・ヒトが動くことはコストに直結する。移動は少なければ少ないほど良い。小型工作機械のニーズはさらに高まっているのだ。JIMTOF2026では従来通りのサイズ感を保ちながらより高性能で多機能化したラインナップを発表する。

精密5軸マシニングセンタPM320-5XTは前回JIMTOF2024時点ではマシニングのみだったが、さらに旋削(ターニング)機能を追加。展示ではさらにファナック製多関節ロボットと組み合わせ、ワークの取り出し・取り付けの自動化を提案する。コンパクトながらも高性能な複合加工が実現する。


対向2スピンドル精密CNCタレット旋盤CW52MYPlus(2スピンドル・2タレット複合旋盤)は、これまで12本の工具を付けることができたが、16本に拡張される。機械が多く工具を持つことができれば段取り替えなく多品種に対応できるだけでなく、1つのワークで何本も工具を変えながら加工ができる。工具の摩耗に備えてもう一本予備ツールを備えておくなど工程や要求仕様に合った工具選定・入れ替えに柔軟に対応できるというわけだ。旋盤のみならずマシニング加工もでき、さまざまな加工に対応している。

棒材の加工に特化した精密CNCタレット旋盤C65MYSは、これまで52mmまでの対応であったが、設置スペースは変えずに加工サイズを65mmまで拡大。これによってアメリカ市場において主流である2.5インチ(約63.5mm)バー材の加工が可能となった。長谷川機械製作所では現在アメリカ市場が好調となっており、市場要求へ適応した形となる。クイックチェンジコレットシステムにより、異なる径のバー材への段取り替えも用意となり、生産性向上に貢献する。


小型機だからこそ、作り込む
自動化の推進で小ささが強みになる
「長谷川機械では、スモールからコンパクトへ。ただ小さいだけでなく、コンパクトな中にもより高精度に複合的な加工ができるようにという路線をより追求しています。工作機械の構造体は、大きければ大きいほど熱変位や変形の影響を受けてしまう。コンパクトな機械であれば、そうした影響を極力小さくすることができ、加工精度も上げられます。 小型機だからこその作り込みをしていきたい」と語るのは、取締役営業部長経営企画担当 の長谷川 大晃氏だ。
工作機械のテーマは、いかに自動化するかからさらに踏み込み、いかにチョコ停を防ぎながら自動化を運用するかというフェーズに入っている。自動化の妨げとなる要素を排除することが求められているのだ。長谷川機械では、オプションで振動切削機能を提供している。これはモータの送り軸に緩急をつけることで切粉を分断し、長い切粉が挟まることで機械が停止してしまうことを防ぐ。だが振動によって面粗さ・精度への影響が出てしまっては元も子もない。加工品質に影響が出ないようコントロールする技術力が長谷川機械にはあるのだ。

またクーラント装置メーカと共同開発した超高圧クーラントは、クーラントの噴射によって切粉を分断する装置だ。機内はステンレス製で切粉の排出性を向上させるなど、できるところから着実に自動化支援機能を充実させている。
自動車だけではない新しい柱を創出
業界の新規開拓が好調
工作機械の景況感は好調だ。長谷川機械製作所でも現在は納期が長期化している。これまで多くのシェアを占めていた自動車の割合は減少傾向にあり、台頭しているのは半導体関連だという。ただし自動車エンジンの製造で培ったノウハウは、AI のデータセンタにおけるバックアップエンジンの内部のポンプ周りに生かされている。自動車部品に比べ、中量多品種生産が多く、段取り替えの自動化の要求も多い。そうした部分でも、小型機への追い風を感じているという。宇宙・航空・ヒューマノイド・医療と新規開拓が進んでおり、金属のみならず樹脂加工の引き合いも増えている。アメリカ向けも順調だという。長谷川氏は語る。
「今回JIMTOFでお出しするものは、専用機ではなくさまざまな加工に対応できる機械です。部品やワークが変わっても変わらずお使いいただけるという点で、投資がしやすいというメリットがあります。日本国内のみならず、アメリカでも小さな工場は多く、多機能化のニーズは多いと感じています。ソフトウェアで精度の補正などはどんどん進化していますが、逆に当社はメカ的な部分で作り込みをしっかり行っていきたいと考えています」さまざまな選択肢がある現代だからこそ、基本に立ち返り、自らの強みを見失わない。長谷川機械製作所は「大は小を兼ねない」――堅実なものづくりを続けている。
