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世界初・βチタン合金で極小径パイプ化に成功!常に成長を続ける100年企業は、『提案力』で差をつける――二九精密機械工業株式会社

世界初・βチタン合金で極小径パイプ化に成功!常に成長を続ける100年企業は、『提案力』で差をつける――二九精密機械工業株式会社

二九精密機械工業 株式会社

掲載企業二九精密機械工業 株式会社

主要3品目
  • 精密金属切削加工部品

  • βチタン合金小径パイプ

  • 眼鏡用線材

従業員数

270名

難加工材の微細加工を得意とする老舗金属加工企業

竹のようにしなやかで、軽く、高強度。そして高耐食性と形状安定性を持った次世代金属であるβチタン合金(ベータチタン)を、世界唯一の技術で極小径パイプ化に成功。このパイプから作られた血液分析装置用の分注ニードルは世界中の医療機関で使用されている。医療機器の世界のみならず、半導体製造装置や分析装置に革命をもたらしたのは、古都・京都で創業100年を超える老舗金属加工会社の二九精密機械工業株式会社だ。

βチタン合金極小径パイプは、もとは顧客から持ち込まれた課題から開発がスタートした。従来使用されていたステンレスニードルでは、使用の際に折れてしまうことが課題だったという。分析装置に使用されるニードルはディスポーダブルではなくリユースされるため、耐久性が求められていたのだ。そこで目を付けたのは軽量で高強度、高耐食性を持つチタンよりもさらに高強度で、さらに形状を回復する特性を持つβチタン合金だ。βチタン合金極小径パイプは、屈曲しても直進性を保つことができる。「βチタンのパイプに変えたことで耐久性が上がり、交換頻度が減ったというお客様の声も聞いており、貢献できているという実感があります」と語るのは、代表取締役社長 二九直晃氏だ。

βチタン合金パイプは内径φ0.41mmという極細径をラインナップ。特殊合金、ステンレスなど極細径パイプも取扱い、半導体製造装置や医療機器のみならず釣り具などさまざまな分野で同社の製品が使用されている。こうした極細径パイプ製造を可能にしているのは、中小企業には珍しい充実した設備だ。ガンドリルで穿孔したパイプをスリーロール圧延し、さらにドローベンチで伸長してシームレス化した小径パイプ製造を行っている。内径φ0.5mmパイプの内径研磨など、高精度の研磨技術によってコンタミネーションや液だまりの改善など技術課題も解決している。

豊富な設備と、顧客ニーズに寄り添った技術開発で進化を続ける

二九精密機械工業の歴史は、伝統産業である仏具用真鍮鋳物加工から始まっている。現在ではステンレスやチタンといった加工難度の高い非鉄部材の超精密・高精度な加工を得意としている。

同社の何よりの強みは、顧客の課題に向き合い、設備投資や技術開発、そして技術的な提案を行っていくというその姿勢にある。その結果として、同社には豊富なノウハウと充実した設備が揃っているのだ。

フェムト秒レーザーやピコ秒レーザーを用いた、特殊材(難削材)の切削加工や小径深穴加工。接合においても、TIG溶接、YAG溶接、レーザー接合、抵抗溶接、半田付け、とさまざまな接合技術の設備を保有し、顧客仕様に応じてバリエーションを変えている。

半導体関連では精密流量制御バルブなどバルブ系部品などを製造。医療関連では、医療デバイスを組み立てるクリーンルームも備えており、ISO 13485の認証を受けている。内視鏡の部品加工、またカテーテルやステントの部品、医療デバイスの貴金属電極部品などさまざまな製品の部品を製造している。分析機器で用いられるニードルやノズル、ほかにも産業機械と幅広い製品を手掛ける。同社は高濃度アルカリ性水溶液を用いた薄膜の防汚性表面処理コートFC-180を開発し、特許を取得。表面処理技術をも自社内に保有しているのだ。

「医療処置器具に用いられるパイプへのスリット加工の要求が顧客から寄せられたため、ファイバーレーザ加工機を導入しました。現在は金属以外へのニーズも踏まえ、ポリ乳酸などへの対応も進めています。レーザー技術は若手メンバーを中心に、お客様に育てて頂いています」と二九氏は話す。

同社が製造する製品は穴径や位置の高い精度、均一な品質が求められる高難度のものばかり。開発段階では技術課題が多いものも多い。だが顧客から高い信頼を得て、同社は選ばれているのだ。

高付加価値製品を作り出す「提案力」

二九精密機械工業は、顧客と一緒に製品を作り上げていくことをポリシーに掲げ、受託加工でありながら技術部門が図面を書き、顧客とディスカッションしながら製品を作り上げていく。スタートアップ企業など製造技術への知見が少ない顧客に対しても、抽象的な依頼を図面化し、試作から量産まで伴走する。注文書一枚で部品単位ではなくユニット単位で供給するという提案も、自社の技術力、管理力、そして提案力に自信を持っているからこそできることだ。顧客の購買部門からも好評を得ているという。

同社が取り扱う極小径パイプは、内径測定ができず破壊検査となってしまう。従来ではプロセス保証しかできないところを、光ファイバーケーブルからの光の反射率や光量から研磨の出来栄えを数値化した装置を開発したという。常に万全の状態で製品を納める。検査装置を豊富に取りそろえるだけでなく、検査機器すらも自社開発しているのだ。

医療機器は手技の進化に伴う刷新が多い。開発期間も長く、難しい課題も多い。それでも二九氏は、「医療機器はチャレンジングな案件が多いですが、非常に前向きに捉えています」と語る。産官学共同研究にも前向きだ。

同社の手掛ける製品はいずれもロット数は大きくないものの、息の長い製品が多い。半導体関連でも技術的に難しい部品の相談が相次ぐ。「当社の製造する部品はあまり表に出ないものが多い。裏方でありながらも高機能な部品を提供し続けることで社会に貢献したい。お客様へ提案を行うためには勉強をし続けなくてはいけません。量産ばかりではなく、挑戦を続けて成長できる企業であり続けたいと思っています。会社を考える技術者の集団にして、その結果、お客様に付加価値を提供できる会社になりたいですね」代表取締役社長 二九直晃氏は5代目。これまで幾多の困難を乗り越え、挑戦し続けてきた。二九精密機械工業は、次の100年を目指し、前進し続ける。

掲載会社情報

二九精密機械工業 株式会社

二九精密機械工業 株式会社

所在地
〒601-8454 京都市南区唐橋経田町33-3
TEL
075-661-2931
FAX
075-661-2937

製品情報

  • 小径深穴加工 ステンレス(SUS304) 医療部品 

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