業界特集
株式会社 奥谷金網製作所
掲載企業株式会社 奥谷金網製作所
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主要3品目
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各種織金網
打抜金網(パンチングメタル)
各種金網加工品
脅威のパンチング技術を誇る老舗金網製造企業
奥谷金網製作所は、2025年に創業130周年を迎える老舗企業。重工業のまち神戸で、主に産業・工業用の金網製造を行ってきた同社は、金網の中でも打ち抜き加工で作られるパンチングメタルの技術力を磨き続けている。板厚より小さい孔径を実現し、加工技術の常識を覆したスーパーパンチング技術を武器に、その存在感を世界に知らしめている。パンチングプレスの設備は世界最大級を誇り、通常の板金加工では実現不可能な高精度の製品を作り続けている。さらに現在ではレーザーパンチングで最小サイズ35ミクロン径の孔あけを実現。「パンチングといえば奥谷金網」というブランディングを強化し、更に技術力に磨きをかけているのだ。


売上比率は半分がパンチングメタル、さらに半分はメッシュやフィルタだ。同社のパンチングメタル・メッシュ・フィルタは液体、気体、固体、それぞれのものを選別またはろ過し、仕分けている。取引先は国内外数万社にも及んでおり、同社の製品はあらゆる機械や装置の中に使用されている。2024年にはサニタリー事業部を開設し、自社製品の開発に着手した。
同社のスーパーパンチングまたはレーザーパンチング技術によって産み出された二相ステンレス鋼製のODSサニタリーストレーナーは、通常の金網よりも強度が高く長寿命、目詰まりもしにくい。医薬品・食品・化粧品などハイレベルな衛生性を求められる業界から大きな反響を呼んでいる。

超微細ストレーナーの洗浄をマイクロナノバブルで自動化
ストレーナーは、洗浄工程が非常に重要だ。ストレーナーの洗浄が手作業で行われている現場も少なくないという。長い時間と作業員を洗浄に要し、水を流し続けながら洗浄しているのだ。ブラシを用いた手洗浄は作業員の負荷も高く、繊細な製品では破損の恐れもある。水圧で洗浄する装置では、水圧がかけられる一方向のみしか汚れを取ることができず非効率だ。さらに超音波洗浄では、メッシュやパンチング孔は突き抜けてしまい十分に洗浄できない。洗浄不足は異物混入リスクを高めるため、現場ではストレーナーの洗浄が大きな課題となっていたのだ。
そこで同社は、ストレーナーの洗浄装置を開発。2025年に完成したのがOKS マイクロナノバブル部品洗浄機だ。10ミクロン以下のごく小さな気泡が汚れを吸着し浮上させる。2%未満の低濃度の洗浄剤で確かな洗浄力を発揮するため、環境にも優しい。現在は主に植物性・動物性油脂、タンパク質を対象としており、洗剤も用途に応じてアルカリ性・中性の2種をラインナップしている。ストレーナーだけでなく、従来機では対応が難しかったサニタリー部品(各種バルブ・ステンレス配管・バンド・パッキン・充填機の部品等)の洗浄も可能となっており、さまざまな洗浄現場に対応できる。

洗浄時間は5~10分程度と短く、洗浄工程の自動化によって省人・省力化に貢献。さらに同社独自のストレーナーが内蔵されており水が循環ろ過されるため、最大80%の省水効果が得られる。多くの工場ではストレーナーは自然乾燥させていることを受け、余分な機能を排し、筐体も非常にコンパクトだ。「洗浄機メーカーとしては後発のため、最低限の機能で最大限の効果を目指しています。コスト面でもメリットがあります」と奥谷社長。孔を追求し、製品を作り続けてきた会社だからこそ作り上げることができたサステナブルでミニマムな洗浄機なのだ。
2025年7月の展示会にて発表後、すでに多くの反響を得ており、医療・食品・化粧品などの業界に向けてこれからさらに認知度を上げていきたい考えだ。
2025年11月、神戸本社に隣接しているショールーム・ミュージアムの横に新たに「OKSサニタリー部品洗浄・ラボ」を開設。従来の顧客だけでなく、展示会やメディアからの新規顧客らがすでにこのラボで洗浄テストを行っており、「こんなに落ちるのか」と非常に高い評価を得ているという。金属製品だけでなく、繊維に付着したファンデーションや口紅までも落とす驚きの洗浄力は、今後さらに用途拡大が期待される。
奥谷社長はこう語る。「奥谷金網製作所は、これからは洗浄機も主力機械製品として育てていきます。洗浄機の効果はすでに実証されていますが、今後は神戸高専と協力し、数値的に洗浄度の共同研究も行っていく予定です。洗浄工程でお困りごとがあれば、ぜひ一度ラボで洗浄テストをしていただきたい。」
部材メーカーから、製品メーカー、そして機械メーカーと進化を遂げる奥谷金網製作所。
ホールソリューションズカンパニー――奥谷金網製作所は自らをそう定義付け、孔で課題を解決していく。
~Hole Solutions Company, OKUTANI Ltd.~
