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放電加工機のソディックがつくる製造業の新しい未来

放電加工機のソディックがつくる製造業の新しい未来

株式会社ソディック
取締役兼 CTO/CPMO 専務執行役員 塚本 英樹 氏

掲載企業株式会社ソディック

主要3品目
  • NC形彫り放電加工機

  • NCワイヤ放電加工機

  • ハイスピードミーリングセンタ

従業員数

1,183 人(連結 3,562 人)

年間売上高
年商 671 億円(連結)

世界の製造業をリードする工作機械

 1976 年 、古 川利 彦 氏が 株 式 会 社ソディックを設立。同年12月には世界初となるNC放電加工機を開発した。そして1998年には世界初のリニアモータを搭載した高速NC形彫り放電加工機「AMシリーズ」を発売。現在でも、自社開発したリニアモータの要素技術は、すべての放電加工機やマシニングセンタに採用されている。ソディックの工作機械が選ばれてきた理由は、この独自技術を用いて高精度、スピード、そして効率を追及してきたことにある。

 現在はこうした機能面に加え、省電力、消耗品のリサイクルなどエコな面も押し出している。たとえばワイヤ放電加工機ALシリーズでは、I Groove+Edition(2023)に省エネ制御を搭載。同シリーズの2016年モデルと比較して、消費電力量を最大で約50%削減する。さらに同社は工作機械メーカーの中では唯一、ワイヤ電極線やイオン交換樹脂、フィルタを自社開発・販売しているだけではなく、リサイクルシステムを確立している。ユーザーは同社の製品を使用し、回収に参加するだけでランニングコストを削減できるだけでなく、循環型社会に参加することができるというわけだ。ワイヤ電極線そのものの使用量を減らす取り組みも行っている。「自社でワイヤを作っているからこそできる発想です」と、取締役兼CTO/CPMO専務執行役員の塚本英樹氏は語る。同社の歩みは、世界の製造業を常にリードし続けているのだ。

金属 3 Dプリンタで実用的な金型を製作

 2014年に金属3Dプリンタの販売を開始。同社の金属3Dプリンタは、切削工具による加工機能という工作機械メーカーならではの機能を持たせることで、金型として使用できる精度まで出せることが最大の強みだ。金属3Dプリンタの市場はアメリカが大きく、部品加工用途として導入されるケースが多いが、同社では金型向けを前面に押し出している。金属3Dプリンタを用いるとこれまでの設備では難しかった複雑形状を造形することができるため、三次元冷却水管などプラスチック金型の高機能化に貢献する。だがそれだけではない。設備に1人ずつ専門スタッフを置かずとも、金属3Dプリンタが1台あれば最後まで加工することができる。今後人手不足が見込まれる製造業界にあって、工程や設備を集約できるというメリットは大きい。金型メーカーへの普及はまだまだこれからだが、すでに活用している企業も出てきている。金型メーカーで金属3Dプリンタを導入する企業には、「現状の設備では満足していない」「従来の作り方では作れない」という問題点を持っているという背景がある。そうした顧客に対し、自社で材料の供給をしているため適切な条件の提示を行うことができ、金型の持ちを良くするための提案も行っている。ソディックでは顧客の課題に寄り添い、解決するためのソリューションを提案している。

顧客の課題に寄り添うソディックの理念

 「ソディックの理念として『これまでできなかったことをやろう』、そしてお客様に対しては『困ったことがあればソディックに相談すれば何とかなる』と思って頂きたいというスタンスでずっとやっています。間口は広く、ターゲットは絞らずに。お客様の困りごとを解決できるソリューションを提案していきたい」と語る塚本氏。ソディックでは自社ショールームを活用し、より顧客とコミュニケーションを取れる場を提供していく。ソディックの機械を長く使用してきた顧客でも、新機能を知らない、便利な使い方に気付いていないことがあるという。そうした顧客に対し、気付きを得て、さらにソディックの機械を活用してもらうことを目指しているのだ。ワークを持ち込んでもらえば、すぐその場で加工することも可能だ。カーディーラーのように地域に根差し、気軽に足を運んでもらえるテックセンターが目標だという。

 製造業界全体として、高齢化や人手不足は喫緊の課題だ。AIの活用やDX化はキーとなるトピックである。ソディックは工作機械メーカーとして、データを収集するプラットフォームを提供しており、ユーザーフレンドリーな機械にすべくAIを活用している。だが現場でのデータ活用という面ではまだ課題も多く、顧客の要望に合わせて提案を行っていきたい考えだ。魅力ある製造業界をいかにして作り、そしてそれをどのように次の世代に訴求していくのか。ソディックの挑戦は続く。

自社開発の消耗品は環境へも配慮されている
リニアモータ駆動高速・高性能ワイヤ放電加工機
ALiG+Eシリーズ

掲載会社情報

株式会社ソディック

株式会社ソディック

所在地
〒 224-8522 神奈川県横浜市都筑区仲町台 3-12-1
TEL
045-942-3111(代表)
FAX
045-943-5835(代表)

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