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地震後もボタン1つで数分以内に水平復帰が可能に!水平管理の自動化で日本製造業の精度と品質を向上――株式会社 AnyDesign

地震後もボタン1つで数分以内に水平復帰が可能に!水平管理の自動化で日本製造業の精度と品質を向上――株式会社 AnyDesign

株式会社AnyDesign

掲載企業株式会社AnyDesign

主要3品目
  • 無線・デジタル精密水準器 LevelMan ADL-T5

  • 全自動・水準器校正装置 CalibMan

  • 全自動レベル調整システム AdjustMan

災害の多い日本だからこそ生まれた水平管理の自動化

「ものづくりの全ての基準は『水平』です。水平出しなくして、いいものを作ることはできません。そしてものづくりの現場で使ってもらうためには、誰でも使えて、丈夫で長持ちでなくてはなりません」株式会社AnyDesign代表取締役社長梶木 幹雄氏が送り出すデジタル水準器は、災害の多い日本において、高精度なものづくりをするための、まさに土台となるものだ。

デジタル精密水準器「LevelMan(レベルマン)」、レベルマンで得たデータを元に、全自動でレベル調整をしてくれる「AdjustMan(アジャストマン)」、水準器の校正すらも自動で行うことができる「CalibMan(キャリブマン)」、そしてJIMTOF2026で初公開される無線平行度測定システム「Parallel View(パラレルビュー)」は、まさに日本のものづくりを世界で揺るぎない立ち位置へと確立していく上で欠かせないインフラとなり得る可能性を秘めている。

  

きっかけは2011年東日本大震災だった。被災した工場では工作機械などの水平が狂ってしまい、生産を中断せざるを得ない。水平出しの作業は熟練者が手作業で行っていたため負担が大きく、すぐに復旧できない工場が相次いだ。そうした現状を見た梶木氏が、「もっと簡単に水平出しを」と考えたのが創業のきっかけだったという。これまで水準器に関する技術やノウハウを持たなかった梶木氏は、水準器メーカを回って知見を学び、ついに特許を取得した。

従来のデジタル水準器に用いられてきた方式では、堅牢性が乏しく、衝撃などによって破損してしまう恐れがあった。そこで梶木氏が注目したのは、アナログ水準器で用いられる気泡管式だ。水準器の気泡を画像センサによって読み取る方式を採用。今までアナログ水準器を用いていた人でも、使い勝手が変わることなく使用できるというわけだ。しかしセンサを扱うのは非常にシビアであり、レベルマンの開発には5年かかったという。

工作機械や精密な製品を製造しているメーカにとって、水平調節作業の負担は非常に大きい。いくら機械が高性能であっても、水平が取れていなければ精度は足元から崩れ去ってしまう。製造工程における水平出しを頻繁に行う必要があるのだ。「最初にレベルマンを導入してくれたのは、こうした課題を持つ工作機械メーカでした。最初は1台から。そしてラインを拡大するごとにリピートのオーダーが入りました。生産の効率化ができた、作業が楽になったというお客様の声は非常にうれしいです。初期から応援してくださる企業さまは今でも新製品を開発するとすぐに試してくれます。いい関係を築くことができているのも非常にありがたい」と梶木氏は話す。

「測る」から「調整」へ 、水平管理を自動化
水平出しから始まる工場の自律化

レベルマンは工場のDX化にも貢献する。Bluetooth4.0による無線通信機能を搭載し、複数台の測定データを同時取得可能。アプリを使用することで測定値の共有やトレーサビリティも確保でき、さらに使いやすさが向上している。分解能は世界最高水準となる0.001mm/mの高精度測定であり、半導体や工作機械といった精密加工分野から、土木や建設関係まで幅広い現場で導入されている。

     レベルマンと連携し、アジャストボルトを自動制御できるアジャストマンは東京都立産業技術研究センターとの共同研究によって開発され、さらに一段階進んだ水平管理を可能とする。従来大型機械の水平出しは多くの時間と人手のかかる作業であったが、アジャストマンを導入すれば自動で調整が完了する。無線デジタル精密水準器、電動ジャッキ、制御ソフトを組み合わせ、従来複数人で60分以上かかっていたレベル出し作業が、1人で3分以内に行うことができる画期的なシステムだ。分解能0.1μmで制御することで、結果として1m当たり1μmの水平を実現する。

AnyDesignは、日本中の全ての工作機械にアジャストマンが搭載されることを目指す。そのためにもより小型化・低価格化を進めている。現在は厚さ19mmのレベルマンも展開しており、ウェハー関連の製造装置も組み込むことが可能だ。レベル出しが絶えず自動で行えるようになれば、それは付加価値となる。他の国の機械に対して優位性を確保できると梶木氏は考えているのだ。

そして、これらの装置の本領が発揮されるのはBCPだ。震災をきっかけに生み出された製品であるということもあり、災害が発生してもより早く日常に戻る手助けをしてくれる。水平出しが常時自動で維持され、何かあっても自動で戻ることができる。地震後もボタン1つで数分以内に水平復帰が可能となる。災害の多い国・日本だからこそ、AnyDesignの技術力は現場で生きてくるのだ。

測定には校正が不可欠だ。水準器は定期的に校正を行わなくてはならないが、その手間や費用は大きな負担となっている。特に精密な水準器では、落下や衝撃、その他イレギュラーが発生した際にはその都度校正を行うことが理想だが、現実的ではない。そうした顧客からの要望によって開発されたのが全自動・水準器校正装置CalibMan(キャリブマン)だ。こちらも東京都立産業技術研究センターとの共同研究によって開発され、ボタン1つ、30分で校正が完了する。同社の設備だけでなく、アナログ(平型)水準器や他社のデジタル水準器も自動校正が可能となる画期的な校正装置だ。校正すべき機器を多く持っている現場ほど、導入コストを早く回収できるとして顧客からも非常に好評だという。

JIMTOF2026では、新たな装置も発表される。無線平行度測定ビュワーParallelView(パラレルビュー)だ。これはデジタルダイヤルゲージのデジタル出力を、無線変換ユニット経由でタブレットに集約。四隅・四辺の値を同時表示して平行度を調整できる。各社のダイヤルゲージにも対応し、半導体製造装置のみならず射出成形機などへの幅広い用途も期待しているという。水準器からさらに進化した新たな試みにも注目だ。

半導体・工作機械メーカを中心に景況感は好調

水平管理の自動化によって、いかに現場の作業を効率化・自動化できるのか。「ものを見せて・試させて・一緒に作業する」ことでその性能を実感できなければ導入には至らない。そのため実際に対面し、実機をもって営業活動を行うことができなかったコロナ禍は非常に厳しい時期であったという。しかしその時期に自動校正装置キャリブマンを開発し、サービスを充実させたことが、今に生きてきている。

現在の景況感は、半導体・工作機械メーカを中心に非常に好調だ。まずは試し、良ければ導入するというスピード感は、半導体は他業種とは全く異なる。そうした実力主義の中で、AnyDesignが評価されているのだ。メンテナンスの問題から現在では国内のみでの展開となっているが、台湾をはじめとしてすでに海外への納入実績もあるという。精度を担保する水平管理の自動化は、品質を支える土台となるだろう。

株式会社AnyDesign JIMTOF特設ページ 

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所在地
〒183-0014 東京都府中市是政1-43-22
TEL
042-315-9801

製品情報

  • 水準器の測定値が違うのはなぜ?精密測定で重要な測定ベースの接地条件

  • 工作機械のレベル出しで「浮足」が発生する原因とは?水平なのに浮く理由と確認方法

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