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遊びのオリンピックWAZA-One GP開催! ものづくりの魂を子ども時代から遊んで育む 

遊びのオリンピックWAZA-One GP開催! ものづくりの魂を子ども時代から遊んで育む 

株式会社キャステム
代表取締役 戸田 拓夫 氏

掲載企業株式会社キャステム

主要3品目
  • ロストワックス精密鋳造部品 製造・販売

  • 金型レス鋳造デジタルキャスト 製造・販売

  • MIM(金属粉末射出成形) 製造・販売

従業員数

300名(男:199名、女:101名)※2022年4月現在

WAZA-One GPは地元ものづくり企業が主催 

 2025年6月21日、広島県福山市にあるエフピコアリーナふくやまにて、遊びのオリンピック「WAZA-One GP(ワザワングランプリ)」が開催される。同イベントは小学生を対象に、ビー玉、ベーゴマ、めんこ、紙とんぼ、折り紙ヒコーキという、日本人なら誰しもが子どもの頃に親しんだ遊びの技を競う大会だ。上記5種目からなる大会競技では各予選を勝ち抜いた子どもたちによる決勝戦、さらに午前と午後の優勝者同士で競われる統一選王者には豪華なトロフィーが授与される。小学生以外の未就学児や大人たちも、技-1(ワザワン)検定や体験チャレンジに参加することができ、子どもから大人までみんなが楽しめるイベントとなっている。 

 

 WAZA-One GPは2008年から開催され、コロナ禍による中止期間はあったものの、今回で15回目を数える。イベントを主催しているのは株式会社アドテックプラズマテクノロジー、株式会社キャステム、ホーコス株式会社、安田工業株式会社、ローツェ株式会社と備後地方に本拠地を置く名だたるものづくり企業である。なぜメーカーがこのような遊びの技を競う大会を開催するのか。WAZA-One GP実行委員長である株式会社キャステム代表取締役戸田 拓夫氏はこう語る。「テレビやゲームが普及し、子どもたちだけで遊べる環境が少なくなっていくなか、自分で作り、遊び、技を競うといった子どもの遊びが廃れてしまっています。これでは日本人が持つ器用さが失われ、ものづくりの仕事に携わりたいという気持ちが醸成されていかない。日本の製造業が弱くなっていく一因ではないかと危機感を感じています。そこで技を使った遊びを実感してもらう場を提供することが、今自分たちにできることではないかと始めたのがWAZA-One GPです。」 

WAZA-One GPを開催したい企業を募集! 

  紙ヒコーキの滞空時間でギネス世界記録を持つ戸田氏は紙ヒコーキの専門家として、さらに各企業がそれぞれ種目を分担し、エキスパートを養成。大会を盛り上げてきた。各社の社員同士の交流の場にもなっている。イベントは初回から現在に至るまで出場者は300人近く、参加者は1000人を超え、地元で活動されている大学生グループ(びんごモノづくり村)などの協力を得て地域の活性化にも貢献している。競技を通じて素晴らしい発想力や技を持つ子には、戸田氏自らがキャステムの内定を出してしまうという。かつてWAZA-One GPに参加した子が、新入社員募集に応募してくるといううれしいサプライズが起きているのも、リーマンショックやコロナ禍も乗り越えて活動を長く続けてきたからこそ。

 

 戸田氏には更なる野望がある。この活動が広島県だけでなく、日本中の企業にも広がってほしいというのだ。「日本のものづくりネットワークでこの活動をぜひ全国へ広げていきたい。その地域で考えて種目が増えることがあってもいいと思います。やり方を教えたり、スタッフを派遣して盛り上げることもできるので、名乗りを上げてくれる企業をお待ちしています」と戸田氏。現在は文部科学省や教育委員会の全面的なバックアップが得られているわけではないが、本来であれば、国や地域が一体となって盛り上げていくことが目標だ。「オリンピック会場や万博会場で開催したかった」と戸田氏はくやしさをにじませる。 

 

 本年のイベントでは、これまで有償であった競技に使用する材料を先着200名にプレゼントするなど、より参加しやすくなっている。競技のほかにも巨大な紙ヒコーキを飛ばしたり、戸田氏の手ほどきを受けたエキスパートスタッフが、戸田氏が持つギネス世界記録を超えられるかどうかにもチャレンジする。来年以降もさらに参加者が楽しめる企画を展開していく予定で、今後より一層盛り上がりが期待される。戸田氏は語る。「一度会場に足を運んで頂き、ものづくり企業が多い場所で、どんな活動をしているのかという空気感を味わって頂きたい。そしてそれぞれの地元でも活動の灯をともしてもらいたい。それが結果的に日本のパワーになると思います。一人一人の声は小さくとも、みんなで集まれば社会や政治を変えられる。しっかり教育に向き合ってバックアップしている企業というのは地域社会の賛同も得られますし、世界で活躍するために社会貢献が必要となってきます。ぜひご検討ください」。 

 戸田氏が放った未来への紙ヒコーキ。その翼はものづくり企業からの追い風を待っている。 

製品情報

  • 金型レス鋳造デジタルキャスト

  • 高強度アルミA7075(精鋳)が鋳造可能

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