
業界特集

オプテックス・エフエー株式会社
掲載企業オプテックス・エフエー株式会社
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主要3品目
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レーザ変位センサ
光電センサ
IO-LInkマスタ
ファクトリーオートメーション用センサの専門企業
京都市に本社を置くオプテックス・エフエー株式会社は、屋外侵入検知センサと自動ドア用センサのシェアで世界一を誇るオプテックス株式会社より2002年に事業分社し、設立した会社だ。オプテックスグループはセンシング技術をコアに、同社はその中でも特にFA(ファクトリーオートメーション)、つまり工場ラインの自動化設備などに使用される光電センサや変位センサなどを開発・製造している。世界最大の産業用センサメーカーの1一つであるドイツのSICK社にOEM供給を行うなど、その技術力や品質の高さは世界で認められている。現在では自社ブランドも多く展開しており、食品工場の検査工程における賞味期限の印字検査を行うセンサのシェアは国内トップクラス。食品関係のみならず、近年では自動車や電子部品、半導体の売り上げを伸ばしているという。
また同社では、毎年FAセンサの基礎講座や新人研修などのオンラインセミナーを継続して行っている。また毎年10月3日を「センサの日」として設定し、現場川柳の募集を行っている。これもセンサを身近に、親しみを持ってほしいという思いからだ。
非接触センサを多彩にラインナップ
オプテックス・エフエーが得意とするのは非接触センサだ。そのラインナップは豊富に用意されている。工場ラインでのもののありなしを判定する光電センサでは、ビンやペットボトルといった透明体の判別に対応したラインナップを多く取り揃えている。レーザ変位センサは、世界最高のリニアリティ(直進性)を実現し、ミクロン単位の超高精度の領域においてブレのない安定した測定を可能とするだけでなく、コストパフォーマンスに優れていると高い評価を得ている。

非接触温度計やサーモグラフィもラインナップ。特徴的なのは、光沢金属やフィルムといった、通常の温度計では計測しづらい特殊な素材にも対応していることだ。また測定箇所を見える化する特許技術・リングレーザーポインタを業界で初めて採用。計測精度だけでなく、ユーザビリティに配慮したものづくりが同社の強みなのだ。開発者が現場へ同行し、顧客のニーズを製品づくりに生かす取り組みを行っている。
ほかにも、外径測定器や画像センサなど、グループ企業や協力企業との提携によって、工場の自動化に必要なセンサや機器を各種取り揃えているだけでなく、外径測定器などにおいては特注対応にも対応している。
工場自動化のトレンドは「予知保全」
スマートファクトリーに欠かせないIO-LINKマスタURシリーズは、FPGAを用いた通信コアを自社開発することで、業界最多の16チャンネルを搭載。さらに業界初シンク(NPN) と ソース(PNP)機器の混在接続を1台で実現しながらも手のひらサイズというコンパクトさも驚きだ。これを可能としているのも通信コアから自社で開発したからこそ。通信上で機器1つ1つの状態監視を行うことで、トラブルを未然に防ぐ予知保全を行うことが可能となる。スマートファクトリーにおいて予知保全はトレンドであり、同社では早くから予知保全に取り組んでいる。その象徴となるのがセンシングLED技術だ。

同社のLED照明は画像検査・処理の際に、ただ検査箇所を照らすだけではない。モニタリングセンサが搭載されており、輝度が一定に保たれているかをモニタリングし、輝度が落ちるとフィードバックして自動調整する。これによって画像検査のトラブルを防ぎ、検査精度を維持することで予知保全が実現するというわけだ。こうした同社の製品に開発者として長く携わってきたのが、代表取締役社長湯口翼氏だ。

自動化をとことん好きになろう。ビジョンは“We love the automation industry.”
湯口氏は社長就任後も開発に携わり、現場主義を貫いている。そんな湯口氏がビジョンに掲げたのが“We love the automation industry.”
自動化をとことん好きになり、顧客の声を直接聞いて、開発に生かす。自らが顧客の生産現場に赴き、課題解決を行うことも少なくないという。
センシング技術、デジタル技術を通して、自動化を誰でも簡単に、思った通りに実現するために。今後もオプテックス・エフエー株式会社は、FAセンサで工場の自動化に貢献していく。
