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ハードウェアでIoT/DX化を支援 「IoT職人」のためのモジュラー型デバイスシリーズ『BraveJIG(ブレイブジグ)』

ハードウェアでIoT/DX化を支援 「IoT職人」のためのモジュラー型デバイスシリーズ『BraveJIG(ブレイブジグ)』

株式会社Braveridge

掲載企業株式会社Braveridge

主要3品目
  • BraveJIG

  • BravePI

  • PILEz

従業員数

83人

IoT/DX化を行うソフトウェアメーカーの課題にフォーカス

 「他にこういうのはなかった」顧客からの声が後押ししている。現場の「見える化」を考えたとき、多くの企業がソフトウェアにフォーカスする。ソフトウェア会社やSierが工場の声に応える。だが、その「見える化」を請け負っている会社たちの課題に応えている企業は少ない。IoTやDX化に不可欠なセンサーデバイスは何を選ぶべきか、どのような通信手段を使用できるのか、それら電子デバイスの電源はどう供給するのか。こうした声に着目し、モジュラー型デバイスを提供しているのが株式会社Braveridgeだ。2024年12月、同社が発売したIoT/DX汎用モジュラーデバイスシリーズ『BraveJIG(ブレイブジグ)』は、現場のIoT化やDX化を担う「IoT職人」のためのツールとして、発売開始早々にも関わらず大きな熱量を持って、業界に反響を呼んでいる。

日本国内生産で海外調達リスクを最小限に

 株式会社Braveridgeは、2004年に創業。福岡県福岡市に本社を置くハードウェアメーカーだ。日本国内で電子機器の設計開発から製造まで行っている。2013年から自社工場を持ち、2017年には糸島に新工場が稼働開始。「ハードウェアメーカーはたくさんありますが、基本設計から開発、そして製造まで一貫して日本国内で行っているのは今では少なくなり、当社の強みとなっています」。海外の政治情勢や為替リスクを最小限に抑えることができるというメリットは大きい。開発と製造が一緒に製品開発に取り組むことで組立て工数をより少なくする設計にするなどの工夫により、国内製造でのコスト面での懸念をクリアしている。無線通信技術を強みに、さまざまな電子機器のODMによる開発・製造でも高い評価を受け実績を積み重ねている。

「ハードウェアオタク」のこだわりが詰まったモジュラーデバイス

 『BraveJIG(ブレイブジグ)』の前身となる『BravePI(ブレイブパイ)』は、福岡県工業技術センターが開発したソフトウェア「IoT導入支援キット」をより導入しやすいよう、ハンダ付け不要、さらに無線化も可能とした組み立てモジュールであり、第36回 中小企業優秀新技術・新製品賞において奨励賞を受賞。業界内でも高く評価されている。しかし基板がむき出しの構造のため、設置には知識と技術などが必要となるうえ、時間もかかってしまう。防塵や防水のために現場ではビニールや簡易な箱で包まれており、その姿は武骨そのものだ。「我々はハードウェアオタクなので、ハードウェアだけで完成品に持っていきたいというコンセプトでBraveJIGの開発を始めました。見た目にもこだわり、外装デザインだけで4回やり直している」と言うだけあり、『BraveJIG』はスタイリッシュな外観と防塵・防水性が共存。センサーやルーターをタッチするだけでペアリングが完了するなど、使いやすさや設置のしやすさにもこだわっている。価格面で抑えられているのも魅力だ。センサーメーカーとの取引も多いため、常に最先端の情報を得ており、センサーのラインナップも豊富。ネクストラインナップも次々に用意されている。「いいものだと思ったらすぐにチャレンジできるのも大手メーカーにはない強み」なのだ。

 同社では「導入支援パートナー」として、『BraveJIG』を自社のソフトウェアと連携したり、現場に合わせたカスタム製品として販売・導入支援、または社内DXとして自社工場での導入を行うパートナーを募集している。現在、ソフトウェアメーカーなど4社と提携しているが、多くの声がかかっており今後もますます増えていく見込みだ。

 「日本は製造業でのし上がった国。もう一度製造業が活性化するために、地域や社会と一体になって世の中を変えていこうという元気な企業が増えてほしい。そのためのお手伝いができれば」日本の製造業が再び活気を取り戻すために、BraveJIGが「IoT職人」とともに、工場の見える化やDX化を支え続ける。

製品情報

  • IoT/DX用汎用ツール【BraveJIG】

  • IoT導入支援組立てモジュール BravePI

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