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洗浄力も、エコも、作業員の負担軽減も、省人化も叶える|水だけで洗う次世代洗浄機VORTENRYU

洗浄力も、エコも、作業員の負担軽減も、省人化も叶える|水だけで洗う次世代洗浄機VORTENRYU

株式会社平出精密

掲載企業株式会社平出精密

主要3品目
  • 精密板金部品

  • インラインスパイラル洗浄機VORTENRYU

  • バッチ洗浄機

独自技術トリプルウォッシュで、水だけで脅威の洗浄力を実現

「本当に水で洗えるんですか?」

株式会社平出精密の水で洗う次世代洗浄機VORTENRYU(ボルテンリュウ)を見た人は、誰もがそう口にする。だがその洗浄効果を目の当たりにすると、「水でこんなに落ちるのか」と感嘆の声を漏らす。VORTENRYUに用いるのは水だけだ。有機溶剤も、洗浄剤も用いない。標準的に純水を利用し、純水生成器も提供しているが、純水でなくてもいいという顧客にも対応している。純水でなくても高い洗浄力を維持できる秘訣は、同社の独自技術であり、特許も取得している「トリプルウォッシュ」にある。

トリプルウォッシュとは、①0.5MPaの中圧力のシャワーで洗浄し、②ドラム内に溜まった水の中で浸漬・揺動洗浄、そして③再びきれいな水をかけながら流水洗浄・排水することで、一度剥がれた汚れが再付着することを防ぐという3段構えの洗浄を同時に行うという画期的なシステムなのだ。ワークごとに最適なノズル形状を選択・調整することで、さまざまな形状に対応。浸漬することで、複雑な形状や内底、内部のすみずみまで汚れを落とす。最後にフィルターを通してきれいになった水をかけながら排水することで、異物の再付着を極力減らすことが可能というわけだ。洗浄されたワークは乾燥ドラムに送られ、熱風乾燥させる。自動で洗浄から乾燥までの工程を一気に行ってくれるのだ。ドラムの回転や内部機構を顧客ごとにカスタマイズすることで、要求事項を満たす仕様を作り上げる。このドラム機構にも、同社のアイディアと技術力が詰まっているという。

トリプルウォッシュ

金属部品だけでなく、ゴム製品のコンタミ防止に貢献
コンパクトでエコな洗浄機

得意としているのが、5mm角ほどの部品から90mm角までのプレス・切削・鍛造加工された金属部品、そしてゴム製品だ。株式会社平出精密の本業は、精密板金を得意とする金属加工会社であるため、当初は金属製品の脱脂や切粉除去を想定していたという。プレス部品(φ40×L30)を用いた洗浄実験では水洗浄で油分除去率94%の実績を持つ。炭化水素系溶剤の洗浄油分除去率97%と比較しても遜色ない洗浄力を実現している。

高い洗浄力に驚いた顧客から、「ゴムも洗えないか」と問い合わせがあり試してみたところ、これまで行われていた超音波洗浄や洗濯機洗浄では比較にならないほどの洗浄性能を発揮。ほこりやちり、バリ残りなど小さな異物から、手脂、離型剤まで見事に落とし切ったという。50μ以上のコンタミ除去という驚異の実績を誇る。使用するのは水のみのため、溶剤などによってゴムが変質することもない。これまで洗浄していなかったゴム製品の洗浄という新たな用途と市場を生み出したのだ。電気自動車部品や、カメラなどの精密機器、さらに医療分野でもすでに導入が進んでおり、VORTENRYUの認知度が広まれば、更なる導入拡大に期待が持てる。

VORTENRYUの特筆すべき特徴は、筐体のコンパクトさにある。標準機で高さは1.34m。視界を遮らず、大きなレイアウトを変更せず既存ラインに導入が可能だ。クリーンルーム内にも設置が可能で、コンタミネーションを完全に排除したい製品にも適している。
インラインスパイラル洗浄機HPW-32/42シリーズは投入、払出等周辺機器と連結が可能で、完全インライン化による自動化・省人化に貢献する。コンタミ基準の厳しいゴム製品や、多品種少量生産には、バッチ式洗浄機HPW-31シリーズも展開。バッチ式は自動化・ライン化は不要という工場にも適応し、製品の取りこぼしがなく洗浄・乾燥をよりコントロールしやすいことから、用途に応じて選択できる。

洗浄水はフィルターでコンタミを除去。さらにオプションの油水分離機で油と水を分離し洗浄へ再利用している。メンテナンスも容易で、新ライン増設に伴うリピーターが多いことも、同社の洗浄機の完成度の高さがうかがえる。現場の課題、困りごとをシンプル、コンパクトそしてクリーンに解決してくれるというわけだ。洗浄力・機能もさることながら、完全に水系というクリーンな洗浄機は、環境への配慮を注視する業界から注目されており、自動車部品系の工場での採用実績が増えているという。

インライン化

未来を見据えたものづくり哲学

株式会社平出精密は、戦前の航空機板金を基本技術とした精密板金を得意とする金属加工会社だ。精密機器や半導体の部品加工を行うなかで、自社の精密板金部品洗浄の課題を解決すべく、洗浄機の開発をスタートさせた。そんななか、プラザ合意に伴う製造業の海外流出危機、少子化に伴う人手不足問題、さらに従来洗浄で用いられていたフロンの撤廃といった環境問題という社会的な課題に直面した現代表取締役会長 平出正彦氏は、新しいものづくりを創造することを決意したという。だが、洗浄機についての知見はなく、ゼロからのスタート。池の浄水機をきっかけに水の洗浄力に着目し、水を研究し知見を深めた。作業員にも環境にもやさしい水を使った洗浄機にこだわり、2005年水系スパイラルウォッシュ、そして2021年にVORTENRYUを完成させたのだ。VORTENRYUには、平出精密の先見の明と、ものづくりに対する情熱と哲学が込められている。

インラインスパイラル洗浄機
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