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ソフトウェアとプロフェッショナル人材による伴走支援で「最大限の顧客体験価値」提供を

ソフトウェアとプロフェッショナル人材による伴走支援で「最大限の顧客体験価値」提供を

株式会社テクノア
代表取締役 山﨑 耕治氏

掲載企業株式会社テクノア

主要3品目
  • 生産管理システム『TECHS』シリーズ

  • 生産スケジューラ『Seiryu』

  • 2D図面(平面図)専用ソフトウェア『AI類似図面検索』

従業員数

360人

年間売上高
41.7億円

中小製造業のDX推進をサポートする生産管理システム『TECHS』シリーズ

 「非効率かもしれないが、我々は我々のソフトウェアが生み出す顧客体験価値を最大限に届けたい」株式会社テクノアの代表取締役 山﨑 耕治氏はそう口にした。売っているのはソフトウェアだけではない。同社はソフトウェア開発の会社でありながら、人の顔が見えるサービスを提供する。ツールと人による伴走支援。それが株式会社テクノアの「売り」なのだ。

 同社が提供している生産管理システム『TECHS』シリーズは、1994年にリリース以来、累計出荷本数は4500社を数える。同社は個別受注生産を請け負う製造業に特化したサービスが強みだ。間口は決して広くはない。しかし、多くの汎用システムが顧客ごとのカスタマイズが必要となっているのに対し、同社のソフトウェアはほとんどパッケージで対応できる。15年以上継続している企業も珍しくなく、顧客から高い評価を受けている。

 1994年に、個別受注生産の機械・装置メーカー向けの生産管理システムとして『TECHS-S』を販売開始し、半導体装置、自動機器、制御盤といった業界に実績がある。2003年には『TECHS-S』導入企業との取引のある部品加工メーカーでも利用したいという要望に応え、多品種少量生産の部品加工業向け生産管理システム『TECHS-BK』をリリース。さらに、『TECHS-S』の定評ある機能を継承し、クラウドでの運用に対応した新製品として『TECHS-S NOA』を2022年に販売開始し、中小製造業のIT経営、DXの推進をサポートしている。

 また『AI類似図面検索』は2D形状の類似性検索機能に特化しており、他社を追随させない精度を誇る。図面データをクラウドに保存しないため、セキュリティ面で懸念を持つ企業にも支持されているだけでなく、顧客固有の仕様にローカライズできる。個々の顧客に特化した図面を学習させることで精度を高めることができるのだ。『TECHS』シリーズと連携も可能で、価格面が抑えられているのも魅力だ。

『TECHS』シリーズ

中小企業診断士やITコーディネータによるコンサルティングも併用し、
中小製造業のDX化実現をサポート

 『TECHS』シリーズの導入企業には、50名以下の中小製造業が多い。そうした規模の企業では、工程管理や部品表の作成作業が社長やベテラン社員に偏ってしまうことで負荷が大きくなっていることも少なくない。同社のシステムを導入した部品メーカーでは、こうした作業の工数を月100時間削減し、受注量を2倍に増やすことに成功した例もある。システムの新規導入には困難も多い。同社は導入を検討している企業に対して必ず詳細なヒアリングを行い、各社の状況に合ったサービスを提案するだけでなく、成功体験を積み重ねながら、段階的に企業のDX推進に貢献する。「導入を決めてくれた顧客の気持ちに応え、理想を実現させたい」とまさに伴走体制を敷いているのだ。こうした対応が取れるのも、同社はソフトウェア開発だけでなく、中小企業診断士やITコーディネータといった人材を育成し、コンサルティング事業にも着手しているためだ。ミスの防止や事務作業の削減だけでなく、その先の収益性の向上、企業風土の改善といった踏み込んだ部分まで見据えてサービスを提供する 。いくらAIが進化しても、仕事は人と人。「魂を持ってお客様と向き合わなくてはならない」山﨑氏の誠実な言葉には、日本の製造業の未来を見据えた強い決意が秘められている。

テクノアは人対人のコミュニケーションを重視している 

製品情報

  • 稼働まで徹底サポート!生産管理システム『TECHS-S NOA』

  • 【生産管理システム】 不良情報の活用で生産性向上&コスト削減

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