業界特集
ナルックス株式会社(大阪府三島郡)
掲載企業ナルックス株式会社
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主要3品目
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プラスチック光学部品
ガラス光学部品
光学モジュール
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従業員数
ナルックス単体 302人、グループ合計391人
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年間売上高
- 73.4億円(2023年3月31日現在グループ合計)
ナルックス株式会社(NALUX)は、大阪府三島郡島本町に本社を構える光学プラスチック部品の製造メーカだ。「光と極限の夢」をビジョンに掲げ、光学分野のスペシャリストを多数擁し、光学設計から製造、品質管理まで社内で一貫したものづくりを行う。
同社は1948年に「株式会社北川商店」として創業し、当初は包装資材販売事業からスタートした。1960年に射出成形事業へ進出。その後、大阪でのレンズ供給基盤の不足からプラスチックレンズ成形に挑戦し、光学部品の製造への道を切り開いた。1963年には国内初となる射出成形レンズの生産に成功した。
現在、売上高は約73.37億円(2022年度54期:グループ合計)に達し、53年間にわたる黒字経営を維持している。事業別売上構成比は自動車25%、事務機器29%、光電産業機器16%、光通信分野16%、その他14%で、幅広い分野において活躍している。海外市場での存在感も高く、売上高の42%を海外が占めており、国内外の特許取得数は214件にのぼる。
ナルックスの事業を支えるのは「光学技術」「極限技術」「生産技術」「繋ぎの技術」と呼ばれる4つのコア技術だ。まず、「光学技術」は光学部品の設計・提案から製造に関連するものづくりのことである。次に、光学技術を基に超精密機械加工とlithographyなどを用いた高精度な加工を行う「極限技術」。さらに、安定した品質と生産性を保持するのが「生産技術」だ。最終目標は「24時間無人生産の実現」であり、金型内のセンシングデーターより傾向分析し品質を管理、また自動外観検査(画像処理技術)により無人化を目指している。
各技術において欠かせない要素が、ソフトウェアの最適化である。各技術間で情報共有と管理を行うのが「繋ぎの技術」だ。独自開発のソフトウェアを活用して各工程の情報を一元管理し、データベースを通じてノウハウや知識を共有することで、次工程へのスムーズな受け渡しと製品設計段階におけるフロントローディングを実現している。
今後の展望として主にメディカル、健康、AR、宇宙、エネルギー分野などで既存技術をさらに発展させる考えだ。特にメディカル分野では使い捨て内視鏡や治療用の特殊照明などの革新的な製品開発に力を入れる。他にも、農業分野においてカメリナオイルの製造に取り組むなど、新技術の開発と事業拡大に余念がない。さらなる技術向上と製造能力の強化を進めるため、2023年5月12日に本社敷地内にNanoWingを竣工。設計場所の確保、機械加工事業やモジュール、ガラス事業、自動機設計組立の場を設け、今後の成長に向けた基盤を整えている。「光」をキーワードに事業分野を広げる同社。長い歴史と高度な技術を背景に、業界での先駆的な技術開発と製品提供を続けていく。
プラスチックレンズ成型品の画像
最新技術または超高精密加工が伝わる画像