PTFEと金属を接着剤なしで密着させる特許工法|引張強度90kg/cm²を実現 有限会社 飯田製作所 福島第2工場

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製品・技術の特徴

PTFE(フッ素樹脂)は優れた耐薬品性・低摩擦性を持つ一方で、金属との密着が難しく、「剥離しやすい」「接着できない」とされてきた材料です。 
有限会社飯田製作所は、この課題を解決するため、PTFEと金属を接着剤なしで強固に密着させる特許工法(特許第7081828号)を開発しました。 

本特許技術により、ステンレス・アルミ・チタンなど多様な金属に対し、引張強度90kg/cm²という高い接合強度を実現。従来は不可能とされていたPTFEと金属の高強度接合が可能となり、医療機器、半導体、化学プラント、自動車など幅広い分野で応用が進んでいます。 

 

飯田製作所の強み】 

有限会社飯田製作所は福島県に拠点を置き、プラスチック精密切削加工を中心に、射出成形、インサート成形、金型製作、精密プレス加工まで 一貫した製造体制を備えています。 
特にPTFEやPEEKなどの難加工材の精密加工で高い信頼を得ており、医療・半導体・自動車など幅広い分野へ高品質な製品を提供しています。 

 

特許技術:PTFEと金属の高強度接合を実現 

飯田製作所が独自開発した「PTFEと金属を接合する技術」は、従来では困難とされてきた両者の直接接合を可能にした画期的な技術です。 
本特許は、金属とフッ素樹脂を接合するための製造方法として登録されています(特許第7081828号)。 

 

特許工法の仕組み 

本技術では、金属とPTFEを接着剤なしで密着させるために、次のような独自プロセスを採用しています。 

 

金属表面の微細加工 

レーザーなどで金属表面を粗面化 

密着面積と機械的係合力を向上 

 

片面のみを溶融させる温度制御 

金属側をPTFEの溶融温度以上に加熱 

・PTFEの片面のみを溶融状態にし、金属と圧接 

・PTFE全体が溶融せず、特性を保持 

 

高い接合強度を実現 

引張強度:90kg/cm²(デジタルフォースメーター測定値) 

過酷な条件でも剥離しにくい強固な接合を形成 

 

対応可能な金属素材 

本接合技術は、以下の金属に適応可能です。 

ステンレス(SUS) 

アルミニウム 

チタン 

マグネシウム 

素材の選択肢が広いため、製品設計の自由度が大きく向上します。 

 

応用分野:幅広い産業で採用可能 

PTFEの特性を金属に付与できることで、以下の産業で効果を発揮します。 

化学プラント機器(耐薬品性・耐腐食性部品) 

半導体製造装置(高純度・クリーン対応部品) 

医療機器(生体適合性・滅菌対応部品) 

食品製造機器(衛生性・非粘着性部品) 

自動車部品(摺動部・シール部) 

 

導入メリット 

接着剤不使用による安定性 

化学的・熱的安定性が向上 

長期使用時の剥離リスクを低減 

 

〈PTFE特性を金属構造体に付与〉 

低摩擦 

耐薬品 

非粘着 

電気絶縁性 

 

一貫生産体制による開発効率向上 

飯田製作所は以下の工程を社内で完結可能です 

精密切削加工 

金型製作 

射出成形 

インサート成形 

精密プレス加工 

試作〜量産までスムーズな製造フローを提供できます。 

 

有限会社飯田製作所の 特許取得済みPTFE-金属接合技術 は、従来の課題であった「金属にPTFEが密着しない」という問題を根本から解決しました。 
高強度・高信頼性の接合を実現する独自工法と一貫した製造体制により、お客様の製品の高機能化・差別化に貢献します。 

製品情報

  • エンプラ精密部品一貫生産!半導体関連の需要増に対応!<加工事例>

  • IIDA会社案内

企業情報

社名

有限会社 飯田製作所 福島第2工場

エミダスURL
https://ja.nc-net.or.jp/company/72888/product/detail/241182/
主要3品目
  • フッ素樹脂製パッキン切削加工

  • フッ素樹脂製シール切削加工

  • 樹脂製バックアップリング

加工分類
  • 試作開発・少量生産 > 機械加工 > 旋盤加工(樹脂)
  • 試作開発・少量生産 > 機械加工 > マシニング加工(樹脂)
  • 量産 > プラスチック > フッ素樹脂
従業員数
160人
住所

福島県 本宮市 糠沢字水上21-2 福島第2工場

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