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独自技術の石膏鋳造型で高い寸法精度・複雑な形状を実現 顧客のニーズに応え、常に技術の進化を続ける 

独自技術の石膏鋳造型で高い寸法精度・複雑な形状を実現 顧客のニーズに応え、常に技術の進化を続ける 

株式会社ハシバモールド

掲載企業株式会社ハシバモールド

手軽さと精巧さを合わせ持つ小ロット製作に特化した独自工法:石膏鋳造 

 独自の石膏鋳造技術で、自動車メーカーを始め多くの企業からその技術力を認められている企業がある。それがハシバモールドだ。砂型をはじめとした鋳造品は形状の制約が多く苦慮する設計担当も多いが、同社が得意とする石膏型であれば複雑で薄肉な形状でも鋳造が実現でき、諸条件をクリアすることができるのだ。また、石膏型はダイカスト並に面粗さが滑らかである事も大きな特徴だ。そのうえ金型を作成するよりも手軽にできるため、小ロットや特急品にも幅広く対応。金型に比べコストは1/10程度に抑えられる。特に自動車以外の次世代産業ではロット数が少ない製品も非常に多く、金型を起こすだけの開発費の確保が難しい多品種少量生産の救世主となり得るのだ。ダイカスト金型を作成する前の試作としてだけでなく、ダイカストの代替として活用されることも多く、砂型の手軽さと金型の品質の良い所取りをできるのが石膏型というわけだ。 

 石膏型は耐熱温度が1,000℃以下のため、鉄やステンレスではなくアルミニウム合金などの軽合金に特化している。現状ではアルミニウム合金のニーズが高く、その状況は今後も続くと見られているが、同社では、実用化金属で最も軽いマグネシウム合金にも積極的に対応しており、更に軽量化を図りたいという顧客の要求にも対応できる。顧客の要求仕様を聞き出し、最適な材料を提案することも可能で包括的なサポート体制を充実させているのだ。 

 これまでは自動車のエンジン関係が多く、9割を占めることもあったが、EV化に伴うアイテム数の減少によって現在自動車部品の割合は以前より落ち着いている。だが一方でロボティクスや医療、エネルギー、ドローンなど新しい分野での活用が広がっており、精密鋳造の用途はさらに拡大していく見込みだ。 

 自動車のEV化によって、鋳造技術に求められる仕様にも変化が起きている。マニホールドに代表される従来のエンジンパーツは他部品と取付が成せれば機能を満たせる事も多かったが、EV自動車に使用されるインバーターケースやDCDCコンバーターなど電制筐体は、中に入る基盤やコネクタ、ハーネスやバスバー等の配策がシビアになるため、鋳造品自体にも寸法精度が求められる。このようなレベルの高い顧客要求にもハシバモールドは応え続け着々と実績を増やしている。 

顧客からの厚い信頼を受けるサポート体制 

 同社では石膏型だけでなく、マシニングセンターでの鋳造品の後加工も自社で一貫対応している。部品ごとに技術担当を付けるシステムにより、仕様や形状について気軽に相談でき、独自の専用フォーマットを駆使して設計変更などのやり取りをしっかり記録。これらエビデンスは製造工程や検査時、納品時にも反映され、各段階での仕様変更などの伝達ミスを防いでいる。生産管理はRFIDシステムを用いており常に各製品の状況が把握できる。こうした管理体制についても、顧客から高い評価を受けているという。 

 同社に蓄積されたノウハウや技術力で、顧客が求める品質仕様・要求事項には最適提案で応えている。更に顧客要求に応えるため、新材料を利用した新しい消失鋳造法など常に技術開発にも積極的だ。トポロジー構造最適化による複雑形状も石膏型ならば対応可能で設計提案まで含め総括的に開発全体のサポートをしている。 

 同社で製作できるサイズは長手寸法で1,000mm以上と、現状殆どの大型部品に対応できる。製造業界ではギガキャストが注目を浴びているが、部品の一体化、大型化というニーズが急激に増えているという。大型品対応に加え同社では更に薄肉形状の設計提案も可能な為、合理的且つ大胆な軽量化提案にも繋げている。リバースエンジニアリング、メタルコピーといった現代ニーズにも幅広く応え、顧客からの信頼も厚い。ハシバモールドの強みはその技術力だけでなく、顧客に寄り添った体制にこそある。 

 「常に顧客は悩みを抱えている、できるだけ多くのニーズに応えていきたい」。 

製品情報

  • HASHIBAが選ばれる理由

  • 鋳造工法を応用し様々な場面に対応!

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