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多くの企業が工場見学に訪れる最先端DX工場製造業メディアとしての発信で知名度UP

多くの企業が工場見学に訪れる最先端DX工場製造業メディアとしての発信で知名度UP

株式会社テルミック

掲載企業株式会社テルミック

主要3品目
  • 機械加工

  • NC加工(旋盤含む)

  • 冶具部品製作

従業員数

164

年間売上高
約52億円

 

 機械加工の会社でありながら経常利益15%という驚異的な利益を上げている会社がある。それが株式会社テルミックだ。コロナ禍で業績を落としたもののたった1年で取り戻し、さらに年20%ずつ売り上げを伸ばしている。「4年前から3つのゼロ、すなわち残業ゼロ、ルーティンゼロ、紙ゼロを進めています。これは3つ全て同時に行うことが重要。人を増やさずに売り上げだけを伸ばし、上がった利益は社員に還元しています」と代表取締役社長田中秀範氏は語る。ではどのように、このような経営を成し遂げたのか。

 テルミックは月産で6万個の金属部品加工を行う機械加工を行う会社でありながら、同社の社員の約7割は平成生まれの女性というからその特徴は際立つ。自社工場は徹底的に自動化・DX化を進めており、独自の生産管理システムを用いている。今では年間2000社もの企業が競って同社の工場見学に訪れ、魅了された見学者が同社の顧客となる。「単品や小ロットがほとんどですが、過去の類似製品のデータを蓄積することで、機械加工に詳しくない従業員でも工程を送れるようにシステム化しています。当社に事務員はおらず、財務経理担当はたったの2人です。誰でもできる作業は自動化やアウトソーシングして、少ない人数で動かす仕組みづくりを徹底しています。社員は人間にしかできないトラブルシューティングに集中することで、付加価値を上げます」と田中氏。

 自社工場で行う加工は現在5%ほどとなっており、自社で設備を持たない板金加工も順調に売り上げを伸ばしている。顧客と協力企業をつなぐプラットホームとなることで、自社も協力工場も共に仕事をやりやすく、利益を上げていける体制を築いている。顧客としても同社に図面を渡すだけで手間もコストも削減できる。こうしたノウハウを全てオープンにしている理由を、田中氏はこう話す。「競争が生まれれば、もっと良いものが生まれると考えます。中小企業にはお金はないけどやりたいことがたくさんあります。そこにDXのヒントがある」。

 同社は営業活動も一味違う。通常の外回り営業は行わず、WEBマーケティングを強化。同社の知名度向上に貢献しているのは同社が制作するラジオ番組「テル★ラジ」だ。本社に設置されたラジオブースにて収録されている。パーソナリティーを務めるのも女性社員だ。同社に見学に来た企業の経営者たちもゲスト出演する、製造業向けのメディアなのだ。「今日は記念すべき第100回目のラジオの収録です。次のステージは自社にスタジオを作り、テレビ番組を作ります。製造業メディアとしてさらに発信していきたい」。製造業の新しい形を次々に実現する田中氏の挑戦はまだまだ続く。

製品情報

  • 平面への研磨処理をしました!

  • SS400の硬質クロム製品を短納期で加工しました

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