Webで情報発信し認知度向上！受注領域拡大へ

Webマーケティングの活用

─ 情報発信で認知度向上

　吉田工業株式会社は長野県佐久市に拠点を置き、アルミ鋳造と精密切削加工を行っている。砂型積層3Dプリンタによる試作をはじめ、設計から量産まで一貫対応している。

　代表取締役社長の吉田寧裕氏がエミダスを利用するようになったのは、2015年の頃だ。もともと自動車部品の量産をメイン事業としていたが、試作もあわせて一事業とし、受注領域を拡大させたいと考えていた時のことだった。取引先の紹介でNCネットワークを知り、「Webでの営業にも本格的に取り組みたい」とエミダスを使うようになった。

　エミダス・プロ会員に入会したことをきっかけに、吉田工業はWebマーケティング強化に力を入れるようになった。具体的には、エミダスに掲載する情報を充実させることのほか、動画や会社Webサイトを製作することだ。成果が出てくるようになって、「インターネット上で情報発信したことで、会社の認知度向上にも繋がった」と感じている。

　また、Webにより自社の情報を発信する仕組みを構築した結果、社内にも情報発信の重要性が浸透していった。2022年5月にはWebストアもオープンしている。今ではYouTubeやInstagramなどSNSの活用にも積極的に取り組んでおり、特にInstagramは開設から定期的な投稿を続けフォロワーは4000人を超えた。若手社員が中心となり、自社の情報を発信する仕組みづくりに取り組んでいる。

エミダスの活用で受注領域拡大へ

　或る展示会にて、NCネットワークと共同出展したことがあった。その際、ある大手メーカーと交流する機会に恵まれた。というのも、展示会終了後にエミダスのアクセスレポートを見ると、そのメーカーが吉田工業の情報を閲覧したという解析履歴を見つけたのだ。これをきっかけにアポを取ることで、関係が生まれた。地道に訪問や商談、試作を重ねていき、量産受注に繋げることができた。その後も、エミダスをはじめとしたWebマーケティングの活用を生かすことで、多分野からの受注をいただいている。

　また、Webでの発信だけでなくＮＣネットワークの開催する各種イベントへも積極的に参加している。「これによってエミダスの他の会員企業の経営者と交流が増えました。これもエミダスがあってこそだと思います」と吉田氏。業界の動向を知るだけでなく、経営などのアイデアも得ることができている。

　知名度の向上や大きな案件の受注など、会社の成果が生まれているのは、Webマーケティングや技術面での努力の積み重ねがあったからだ。多方面に力を注ぐことは大変だが、前向きな姿勢と社員一丸の協力を得て、成果を積み上げている。

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