業界特集
株式会社XEN GROUP(香川県 高松市)
掲載企業株式会社XEN GROUP
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主要3品目
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受配電盤
産業機械
食品機械
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従業員数
191 人
株式会社XEN GROUPは、他社ではまねできないユニークな会社だ。板金加工や装置の開発を行う会社でありながら、豆腐やおからパウダーなどの食品の製造を行っているのだ。つまり、自社で食品製造装置の開発・製造から、最終製品までを手掛けている。実際に装置を使用して食品を製造しているノウハウがあるからこそ、食品メーカーをはじめとするユーザー目線の提案ができ、有力なビジネスツールとなっている。さらに設計も機械の設計だけでなく、電気の回路設計やソフトウェアまで全てに対応できることが当社の強みだ。西日本最大級の塗装設備を持ち、大型製品の受注も多い。広大な敷地には現在6棟の工場があり、全長30mもの大型装置を一旦完成させ、試運転した後に解体して出荷、現地据付も行う。設計から全て自社で行っているため、製作中の問題修正にも柔軟に対応できる。「幅広い製品にワンストップで対応できます」と同社代表取締役の高畑洋輔氏は胸を張る。
同社は20年近く前から3D CADを導入し、図面の3D化に取り組んでいる。3D化することで、視覚的に間違いを減らすことができ、一品一様の製品でも自動化させることが可能だ。自動化を進める理由は、「製造を職人に偏らせない」という高畑氏の考えに基づく。自社製品に関しては全自動化していく予定で、ロボットの導入も進めていく。職人にしかできない仕事を減らし、女性でも活躍できる職場を目指している。さらにBLM社のパイプレーザー加工機を導入しており、高度なパイプ加工を得意としている。これにより、よりデザイン性を高めた設計が可能になるという。
フードロスや人手不足など、フードサプライチェーンが抱える社会課題にも取り組んでいる。自社製品に熱交換技術を用いた鮮度保持装置や乾燥機を持ち、その装置を使った添加物を一切使わない高品質な冷凍食品の製造、さらには農業にも着手している。装置開発を行うメーカーだからこそ、技術で解決を目指す。
新たな分野にチャレンジしていくとは言え、ものづくりがベースにあるのは変わらない。高畑氏は、欲張りですが、と謙遜しながらも語る。「製造力は下げたくない。むしろ拡大させていくつもりです。日本の製造技術が先細りしていく現状は改善していきたい。OEMに携わりながら、自社ブランドも育てていきたい」XEN (ゼン) GROUPは、その社名の由来の通り、常に最“善”を追い求めていく。