
業界特集

株式会社ゼネテック
掲載企業株式会社ゼネテック
-
主要3品目
-
3D-CAD/CAMシステム Mastercam
離散事象解析3Dシミュレーションソフト FlexSim
Visual Components Robotics OLP
-
従業員数
430人
-
年間売上高
- 71.5億円
電気があれば、どんなものからでも情報を取得できる稼働モニタリングシステム
株式会社ゼネテックは、日本で初めて、世界一のインストールライセンス数を誇る3D-CAD/CAMシステムMastercamの正規代理店となり、日本の製造業におけるDX化に貢献している企業である。CAD/CAMだけでなく、豊富なエンジニアリングソリューションを提供し、日本の製造業を支えてきた。そんな同社が提供する稼働モニタリングシステムGCモニターは、古い工作機械やメーカーが混在している現場でもネットワーク化することができる。設置方法は簡単で、電流センサをクリップで配線に留めるだけ。センサが磁力を読み取ることで情報を取得するため、電気が流れているものであれば、機械の種類を問わず情報の取得が可能だ。珍しいところでは、自動ドアやソープディスペンサーからも情報を取れると言うから、その用途は多岐にわたる。製造業のみならず、食品業界からの引き合いもある。ユーザーの中には、新規の機械導入時や特別な配慮が必要な製品の製造時など、状況に応じてセンサを付け替え、モニタリングに役立てている工場もあるという。取り外しが簡単だからこそ、いろいろな使い方ができるというわけだ。

GCモニターのベースとなっているのは、同社が開発したIoTプラットフォーム「Surve-i」だが、これはSQLデータベースを利用しているため、既存の生産管理システムとの併用も可能で、顧客が柔軟に応用できる。ガス圧力などさまざまなセンシングにもカスタマイズ対応しており、量産や受託加工、試作など工場の経営形態を問わず広く活躍している。 NC工作機械の稼働率を正確に知ることができるようになり、これまで経験に基づく勘で見積りを作成していたが、データに基づく正確な見積りを作成できるようになった事例があるという。


GCモニターの装着はクリップで留めるだけの簡単仕様だ
全く新しい加工方法も提案できる育成型自動ツールパス生成CAM Expressシリーズ
Mastercamを導入している顧客からの自動化に対する要望の声は非常に高い。機械がどんどん高速化していくことで、NCデータの生成が間に合わないという新たな課題が生まれている。そこで同社が提供するMastercamアドオンソフトウェアが、自動ツールパス生成支援ツール Expressシリーズだ。これまで手作業で行っていたCAM作業の標準化を促進し自動化することにより、工数の短縮につながるだけでなく、安定した加工データの品質を実現することができるなど、品質向上にも貢献する。夜間に計算させておくなど、完全自動化を希望する顧客に対しては、カスタマイズサービスを用意しており、CADデータやPMIデータを活用した顧客ごとに異なる加工情報蓄積するカスタマイズが可能だ。つまり汎用ではなく、加工方法を工場や製品ごとの特性に合わせて最適化したツールパスを学習させ、自動で生成することが可能というわけだ。これによってヒューマンエラーを防止し、生産性を向上させることができる。また、従来のCAMでは不可能な全く新しい加工方法を創りたいという顧客の要望にも応えている。特にCAMの高性能な機能を活用したいという顧客から好評を得ており、ユーザー数は順調に増えている。カスタマイズサービスを利用して穴加工データ作成作業を効率化させたユーザーの例では50%の工数削減を実現させている例もあるという。
世界で広く使用されているMastercamを取り扱うゼネテックならではの強みもある。日本の製造業においては、工具の持ちに非常にシビアであるなど、他国とは考え方やあり方に異なる部分が多い。どちらが良い悪いという問題ではないが、このような違いも踏まえた上で、より多角的な視野で提案できる体制を整えている。日本の製造業における人材不足という課題は、指摘されて久しい。「日本の製造業を再生・復活させるためには、人間が創造的な活動に注力することが必要です。当社のソリューションで、少しでもそのお手伝いがしたい」。ゼネテックはグローバルな視点で日本の製造業を支えていく。

池田 陽一氏
デジタルエンジニアリングソリューション本部
エンジニアリング開発部
製品情報
-
CAD/CAMで製造現場を見える化 【Mastercam 導入事例】 スバル工業株式会様
-
多軸加工にCAD/CAMを活用し、仕事の幅を拡張 - 【Mastercam 導入事例】 株式会社タナカ三精様