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創業102年、培った技術で顧客満足度100%を目指す!

創業102年、培った技術で顧客満足度100%を目指す!

有限会社川田製作所 (東京都葛飾区)

掲載企業有限会社川田製作所

主要3品目
  • 積層式リチウムイオン電池の抜き

  • 絞り金型システム

  • LiBの試作・量産一貫ライン

従業員数

3人

 有限会社川田製作所は創業102年目を迎える老舗企業だ。もともとはシャープペンシルの元祖となる「早川式繰出鉛筆」の製造工場だったが、戦後に住所を移転するとともに2代目社長がプレス絞り加工で事業を引き継いだ。

 現在の取締役社長 川田真也氏は創業者の孫にあたる3代目で、金型業界に入って50年になる。過去に所属していた企業では精密順送プレス型、絞り抜き曲げの設計を1,000型ほど、リードフレームのオフセット金型、電極抜き型、ラミネート絞りなどの設計は500型程度。その他、精密部品の手配など幅広い業務を経験してきた。川田氏は、2000年代前半に入社した電子部品設計製造メーカーで将来の成長産業を探る中、電気自動車に注目した。電池、モータ、コネクタ、AC/DCコンバータ、有機EL…部品を洗い出し、その中で金型が使われるものを考え、たどり着いたのが積層式リチウム電池だった。捲回式・積層式とある二種類のうち、金型を使う機会の多い後者に目を付けたのである。川田製作所に戻ってからは、積層式リチウムイオン電池の研究開発、試作から量産までの提案を軸に、加工治工具、ハンドパンチ、ハンドプレス機、電極抜き型、ラミネート絞り型、送り装置、電極積層装置などの設計から販売までの業態になっている。中でもハンドパンチは「手に持てる超精密金型」として、直近2~3年は120台ほどが売れている。さらに、顧客を増やしたいという思いから、売上のボリュームゾーンについて調査及び在庫化を進め、コストダウンも実現した。これまで金型業界で培った経験と人脈でリチウムイオン電池業界の企業と取引しており、10年間で顧客は70社(スポット含む)に到達。中には大学研究機関、ベンチャーなど加工の専門家以外も含まれる。想定外の加工方法などで先方が失敗しても、「失敗の数がプラスになる」と前向きに捉え、別アプローチを提案するなど、相手に寄り添う姿勢で対応している。長年磨いてきた技術とコスト、対応スピードで顧客満足度100%を目指している。

 顧客のニーズに合ったものづくりのため、今後は営業力の強化を通じもっと開発の仕事にも携わりたい、と意気込んだ川田氏。最近は新たにナトリウムイオン電池にも注目している。すでに案件を受注している他、研究機関にもアプローチしどうにか足がかりを得られないか模索している。また大手メーカーからも、時折ホームページを見て指名してもらえることもあるという。単に物を作るだけではなく、「魂のこもったものづくりをしなくては」と話した。

ハンディ打ち抜ききウイングタイプ 「手に持てる超精密金型」ハンドパンチ
ラミネートダブルカップ絞り型   専門家からの評価が高い
スライド式ハンドプレス

製品情報

  • 簡易式積層装置~全固体LiB向け

  • ラミネートダブルカップ絞り型

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