業界特集

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量産から特殊なめっきまで、東北随一のめっき加工メーカー

量産から特殊なめっきまで、東北随一のめっき加工メーカー

ジャスト株式会社(山形県上山市)

掲載企業ジャスト株式会社

主要3品目
  • 亜鉛めっき

  • ダイヤモンド電着

  • 無電解ニッケルめっき

従業員数

77 人

年間売上高
6 億 1590 万円(2022 年全体売上高)

 ジャスト株式会社は、豊富なめっきに対応する技術力と設備力を備えた、東北随一のめっき加工メーカーである。その歴史は、代表取締役社長である岡崎淳一氏の祖母が1950年に山形市にて「東亜メッキ工場」として創業したことに始まる。東北初となる光沢ニッケルとクロムめっきの事業を開始して以来、ミシン部品からスピーカーフレーム・ヨークなどの自動車部品まで、幅広い分野のめっき加工を手掛けた。1981年に上山市へ移転して以降、同社は多くの顧客ニーズに応えてきた。同社の売り上げ比率は、ステンレス内面部分銀めっきが30%、自動車部品めっき(トラック)が25%、ダイヤモンド電着が20%となっており、残りは配電盤や弱電系のめっき加工に割り当てられる。同社の特徴の1つが、ステンレス内面部分銀めっきだ。これは、ステンレス製のナットやボルトに、摩擦熱によるかじり(締め付けをする際、摩擦熱によりネジ山表面が溶融し、ねじが動かなくなること)を防ぐ役割を果たす。通常めっきを施す際には、めっきしない箇所をテープで覆い、マスキングする必要があるが、同社では特殊治具開発により、大量処理にも柔軟に対応可能となった。

 この他にも、同社は工具メーカーとの差別化を図るため、ダイヤモンド電着などの特殊なめっき加工を行う。このダイヤモンド電着は、医療機器や産業機器部品のグリップに使用され、圧倒的な保持力を提供する。業界内でもめっき専門業者としてこの分野に取り組むのは同社のみであり、技術の開発と提供に注力する。ジャストの特殊なめっき技術は、長寿命と高い強度を誇り、多くの顧客から支持を受けている。特に、顧客の要望に合わせて新しい機能や特性を開発し、カーボンナノチューブを含んだ電着液の開発など、既存技術にはない斬新なめっき処理を実現する。

 今日のめっき業界全体が直面している課題は、自動化の実現だ。多品種少量のめっき加工を提供するために、より効率的な自動化が求められる。同社では、人材不足の課題に対処するために高齢者をアルバイトとして雇用するなど、創意工夫を凝らし対応する。さらに、めっき業界全体でM&A(合併および買収)が進展しており、競争が激化している。将来に向けて、資本供給と人材確保が重要な課題となる。

 同社では自社商品開発やマスメディアへの露出にも意欲的に取り組みながら東北発めっき加工メーカーの技術力やその魅力をアピールし、めっき業界の新たな未来を切り開いていこうとしている。

掲載会社情報

ジャスト株式会社

ジャスト株式会社

所在地
〒999-3103 山形県上山市金谷字下河原1360 番地
TEL
023-673-5125
FAX
023-673-5189

製品情報

  • ダイヤモンド電着工具の再電着 短納期対応可能【5日間】

  • 特殊複合PTFE処理

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