成長企業の経営戦略
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鋳物に関わるすべてをつなぐ、ものづくりのハブ ネットワークと専門性で課題を解決
広機通商株式会社
掲載企業広機通商株式会社
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主要3品目
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鋳物製品の製造輸入
省人化/自動化設備の販売
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従業員数
19名
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年間売上高
- 18,000 万円
鋳物業界の変化を支える
鋳物製造メーカの事業停止という話は、もはや珍しい話ではなくなっている。盤石だと思われていた老舗企業も例外ではなく、業界に大きなインパクトをもたらしている。調達先がなくなってしまったことで、困っている企業は多いのではないだろうか。愛知県名古屋市に本社を置く広機通商株式会社は1979年創業。もとは鋳物に必要なカーボンパウダーなどの副資材の輸入から始まった企業だ。次第に鋳物そのものを扱うようになり、現在ではマンホールや建築資材、ポンプやバルブ、モーターの部品など、業界を問わず鋳造品を中心に多様な金属製品を取り扱っている。副資材も変わらず取り扱っており、鋳造メーカは顧客でもあり、協力企業でもある。鋳物に関わるあらゆるもののハブとなっているのが広機通商なのだ。

同社の調達先は主に中国だ。遼寧省大連市に現地法人を置き、中国のいたる地方に協力工場を持つ。中国は広く、地方によって特色も豊かだ。顧客に合った技術を持つ工場を選定している。中国は原材料も入手しやすく、材質によって調達先を選定することもできるのだ。一般的な企業が必要な材料が手に入りやすいからと言って、すぐに現地に工場を出すことは難しい。だが同社ならば、たくさんの選択肢の中から適切な選択肢を取ることができる。それこそが鋳物総合商社のメリットだ。

鋳物は後工程の表面処理や機械加工が必要となるが、中国のみならず日本にも協力工場を持ち、全方向でのサポートが可能となっている。中国からの輸入は名古屋を中心に横浜、博多にも定期便があるため、コストも抑えられる。現在では中国のほか、ベトナムや台湾にも調達先を広げており、さまざまな要望やリスクに備えている。

商社とメーカ、2つの強みを持ち、頼れる「コンビニ的な存在」に
同社の強みはそれだけではない。中国法人をまとめているのは、鋳造を大学で専門的に学び、さらにかつて同社の合弁企業で工場長を務めていた人物だ。従業員にも鋳物工場で働いていた経験を持つ者が多く、鋳造の勘所を知り尽くしている。学術的な知識と現場の経験を持つスタッフが品質を担保しているからこそ、トラブルにも迅速に的確に対応できる。工場に技術指導を行うこともあり、トラブルが発生した際には協力企業と一緒に成長しながら対応していく。つまり、商社でありながらメーカとしての姿勢も兼ね備えているのだ。
調達先に悩み、同社に声をかけてくる企業は多い。同社は多品種小ロットを得意としており、小ロットからでも気軽に声をかけてほしいという。現在では鋳物だけでなく、板金や製缶などの金属関係全般を取り扱っているだけでなく、FRPなどのプラスチック関係を始めどんどん仕入先を増やしている。M&Aでグループ企業を増やし、取り扱い品目や業種も拡大中だ。BtoBだけでなく、今後はBtoCにも挑戦していきたいという。営業部部長 齋藤 陽輝氏は語る。「お困りごとがあれば、いつでも声をかけてください。お客さんとも近く、いろいろなものを紹介してもらえる関係にあるのが強みです。当社が持つネットワークで、ぜひ課題解決のお手伝いができれば。コンビニのようにいつでも頼れる存在になりたいですね。」
