
業界特別企画

BINH MINH TRADING AND MECHANICAL, CONSTRUCTION COMPANY LIMITED
掲載企業BINH MINH TRADING AND MECHANICAL, CONSTRUCTION COMPANY LIMITED
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主要3品目
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精密治工具
機械部品
金型
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従業員数
320
ベトナムの裾野産業が発展する中、多くの中小企業が粘り強く挑戦を続け、自らの存在感を高めている。その中でも注目すべき一社が、精密金属切削加工を専門とする100%ベトナム資本のBINH MINH TRADING AND MECHANICAL, CONSTRUCTION COMPANY LIMITED(Binh Minh TMC)。国内外の厳しい基準を持つ顧客の信頼を着実に獲得し、さらなる成長を目指している。
創業当初から貫く「精密切削加工」へのこだわり
2008年、長年にわたり精密機械加工の分野で腕を磨いてきたエンジニア、グエン・ヴァン・トゥアン氏により設立されたBinh Minh TMC。外資系企業(FDI)の投資が本格化し始めたタイミングで、小さな工場からスタートし、あえて多くのベトナム企業が踏み込まなかった精密切削加工という挑戦的な道を選んだ。
設立から15年以上、設備投資と生産規模の拡大を止めることなく進め、現在は3つの工場を稼働中。第4工場も建設が進んでおり、2025年末の完成を予定している。400台以上の最新加工機を揃え、顧客ニーズに合わせて最適化した生産体制を確立。さらに近年は、5軸加工機6台と最新の9軸加工機1台を導入し、より複雑で高精度が求められる製品にも柔軟に対応できる体制を整えている。
日本式のスタイルを、ベトナム人チームで実現
Binh Minh TMCの強みは、図面支給の受託加工から、設計・製造・検査・組立・納品・アフターサービスまでワンストップで対応できる柔軟な供給力にある。特に、日本や日系企業での長期勤務経験を持つ熟練エンジニアが多数在籍し、日本語での直接コミュニケーションが可能。技術を自社で確立するだけでなく、日本の顧客が求める仕様、工程管理、品質基準、モノづくりの文化を深く理解していることは、精密機械加工業界における大きな強みとなっている。
「品質は存在意義、団結は力」という経営理念のもと、あらゆる受注に真摯に向き合う。FDI企業、特にベトナム国内外の日系顧客向けに、検査治具、単品部品から量産品まで、カメラ、半導体、医療、自動車分野へ数百万点規模で供給してきた実績を誇る。
ベトナム発の国際ブランドを目指して
Binh Minh TMCは常に革新を続け、品質管理システムの基準を引き上げている。受託加工を基盤に、より高度で複雑な製品の開発力を強化し、半導体やMEMS(微小電気機械システム)など高要求分野への対応を広げている。
長期目標は、ベトナムの知恵と機械技術を代表する自社ブランド製品を生み出すこと。同時に、日本市場からさらにアメリカやヨーロッパへと市場を拡大している。
現在のBinh Minh TMCはもはや「小規模企業」ではなく、確立された生産基盤を持つ中堅〜大手クラスのサプライヤーとして、国際市場を視野に成長を続けている。
FBC ASEAN ― 長期ビジョンを支える飛躍の場
これまでに何度もFBC ASEANに出展してきたBinh Minh TMCは、この展示会を、特に日本やFDI企業など、実際に有望な来場者が集まる数少ない場として高く評価している。
担当者は次のように語る:
「すべての展示会が成果につながるわけではありませんが、FBCは違います。業界やニーズが合った新規顧客に出会うことができ、最近もFBCを通じて大口案件の契約を進めています。他のイベントではなかなか得られない機会です。」
FBC ASEANへの参加は単なる商談の機会にとどまらず、国際的なビジネスコミュニティに向けてブランド力と技術力を示す絶好の機会でもある。2025年には、より大規模で最新設備を備えた新会場での開催が予定されており、Binh Minh TMCはネットワークをさらに広げ、ベトナムの裾野産業を支える戦略的パートナーとしての存在感を一層高めていく考えだ。
