
業界特集

Tebiki株式会社
掲載企業Tebiki株式会社
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従業員数
100名
動画マニュアルとデジタルを活用した教育システム
Tebiki株式会社は2018年に創業。現場支援システムの開発を行っているスタートアップ企業だ。同社が提供しているサービスは誰でも簡単に作れる動画で現場教育を行う『tebiki現場教育』と、現場の帳票をデジタル化する『tebiki現場分析』だ。同社が言う「現場」とは、デスクレスワーカーが働いている場所を指す。つまり、工場、物流、小売、介護など、「人・モノ・機械の動き」が業務ノウハウの中心となる場において、テクノロジーで品質・効率・安全を改善していくことを目指している。
同社がこのようなサービスを提供することとなったきっかけには、代表取締役 CEO貴山 敬氏の経験が関係している。商社勤務時代、食品工場の工場長となった貴山氏が直面したのが、頻発するライン停止だった。ラインを復旧させるには特定のベテラン社員が対応せざるを得ず、本来の業務に集中できず負荷が集中していた。技術を継承しようとしても、稼働しているラインを停めるわけにもいかない。OJTで指導する機会もなかなか得られず、ノウハウの継承が進まないという課題もあった。さらにこのような技術や経験を持つ社員が退職すると、工場にとって重要な製造ノウハウが失われるリスクもある。どうすればノウハウや技術が正しく継承され、スキルアップにつながるのか。こうした課題は、多くの製造業などの現場でも共通しているのではないか。そこで生み出されたのが、デジタルを活用した教育システムだ。

だれでも簡単動画編集と充実のサポート体制
現在はスマートフォンがあれば、気軽に動画を撮影することができ、無料アプリでも編集はできる。だがTebikiの他社との違いは、簡単にマニュアル動画を作成できることだけではなく、1つのプラットフォームでビジネス向けEラーニング機能を持つこと、スキルマップと連動させることができる点にある。動画には音声認識機能で自動的に字幕を生成。外国語に翻訳したり、読み上げたりすることも可能だ。動画撮影のノウハウもサポートしてくれる。動画は作業要素ごとに短く分解していくこともコツの1つだ。編集がしやすくなり、見る側の負担も減らし、より効果的に教育を行うことができる。短い動画であれば、動画編集も短時間で済むため、動画編集に不慣れでも負担なく行うことができる。

動画撮影は講師となるベテラン社員と、
動画撮影に慣れている新人社員のペアで行うことを推奨している
「見ただけで終わらない」動画を活用して負担減、生産性アップにつなげる
せっかく作った動画が有効活用されなければ、担当者のモチベーションは続かない。そこで業務の棚卸をして、優先度の高いもの、視聴頻度の高いものからマニュアル動画を作成していく。視聴後のテスト機能、未視聴者にタスク指示、レポート機能も付いており、「見ただけでは終わらない」機能が充実している。従業員のスキルマップも連動させることで、リアルタイムにスキルを把握し、生産計画や今後の教育計画に活用できる。会社全体で導入すれば、工場ごとで異なっていた評価基準を統一できたという例もある。全体のスキル管理が一つで達成できるというわけだ。
導入したある企業では、新人教育にかかっていた6時間のうち、5時間を動画で代替できるようになり、管理者の負荷が大幅に低減した。また離れた工場間で動画を使用した作業分析を行ったところ、工場ごとのやり方の違いに気付き指摘し合ったことで、生産性を167%改善させたという例もある。ライン形式だけでなく、測定機器の使用方法や安全教育を動画で行うことで、ジョブショップ形式の工場でも有効活用されている。「動画を作ることがボランティアでは、モチベーションが続かない。業務に格上げしなければ成功しません。うまく活用してKPI改善に役立ててほしい」。動画は時代にマッチしたサービスだ。マニュアル動画活用の可能性はまだまだ広がっている。

製品情報
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スマホ撮影でかんたん動画マニュアル作成!100か国語以上に自動翻訳で外国人教育にも最適「tebiki現場教育」
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現場帳票の作成、記録、管理、分析がかんたんにできるデジタル帳票「tebiki現場分析」